あらすじ
とある事情から中学の時に荒れていた十時夜一(とときよるいち)の属するクラスには『学園の天使姫』と謳われる少女――天ヶ瀬シアがいた。
燦然と輝く白銀の長髪に抜群のスタイル。北欧の血を引く絶世の美貌を鼻に掛けず、いつも慈愛に満ちた微笑みを浮かべる優しい姿は、まさに天使の如く。
その人気は他校はおろか、芸能界すら注目するほどだとか。
だが、夜一からすればただのクラスメイトに他ならず、興味の対象ですらなかった。
高校生になり早一年。
落ち着きこそは見せたものの、依然として時おり授業をサボる問題児のままだった夜一は、いつものように授業をサボり、屋上で寝こけていた。
そんなところに聞こえてきたのは、押し殺したような嬌声。
塔屋から見下ろせば『学園の天使姫』が露〇ナに耽る姿があった。
それを切っ掛けに、ただのクラスメイトでしかなった二人は互いの秘密を共有するようになり、互いが抱えているものを理解するようになっていく――
これは最終的に夫婦となった二人が、愛する我が子を傍らに青春時代を振り返るお話である。