あらすじ
【あらすじ】
幼い頃の交通事故で両親を亡くし、親戚の家を転々としてきた少女、槙原志保(まきはら しほ)。
心を閉ざしかけていた彼女を温かく迎え入れたのは、父の親友だった川島家だった。
同い年の次男・**川島良樹(かわしま よしき)**は、ぶっきらぼうで口は悪いけれど、誰よりも優しい心を持っていた。親がいないというだけでいじめられていた志保を、彼はいつでも体を張って守ってくれる。
「オレがオマエを守ってやる」――その言葉を胸に、志保と良樹は兄妹のように、親友のように、いつも隣にいるのが当たり前の、特別な絆で結ばれていった。
時は流れ、二人は中学2年生に。
「高校も一緒のところに行こうよ」と願う志保の気持ちは、友情(ライク)なのか、それとも恋(ラヴ)なのか、自分でもまだわからない。
そんな中、良樹の隣の席には、少し影のあるクラスメイト・渡辺一美が座る。今まで志保にしか見せなかった顔を、別の女の子に見せ始める良樹。
当たり前だった日常に生まれた小さな波紋は、志保の心に今まで知らなかった感情を芽生えさせていく。
これは、一番近くにいるのに素直になれない二人が、ゆっくりと本当の気持ちを見つけていく、甘酸っぱくて少し切ない初恋の物語。
【主な登場人物】
槙原 志保(まきはら しほ)
本作の主人公。川島家の養女として暮らす中学2年生。過去の経験から少し人見知りな面もあるが、心優しく健気な性格。自分を救ってくれた良樹に絶大な信頼を寄せているが、その気持ちが恋なのかどうか、まだ自覚できていない。
川島 良樹(かわしま よしき)
もう一人の主人公。志保と同い年の幼馴染。口が悪く短気に見られがちだが、非常に仲間思いで正義感が強い。父との約束をきっかけに「志保を守ること」を自分の役目だと考えており、彼女を恋愛対象としては全く意識していない、恋愛に鈍感な少年。
市原 慎司(いちはら しんじ)
良樹の唯一無二の親友。成績優秀で社交的。良樹の良き理解者であり、客観的な視点から、志保と良樹のもどかしい関係を見守っている。
渡辺 一美(わたなべ かずみ)
良樹と志保のクラスメイトで、良樹の隣の席の女子。不良っぽいという噂から孤立しがちだが、先入観を持たずに接してくれる良樹に、次第に心を開いていく。物語に新たな風を吹き込むキーパーソン。
川島家の人々
良樹の両親と兄、妹。血の繋がらない志保を実の家族として温かく迎え入れ、愛情を注ぐ。志保にとっては心の安らげる大切な場所。