あらすじ
世界で男の子は百人にひとり。
そんな希少な存在として、蒼月ユウは家族に大切に――いや、ちょっと過剰に守られて育ってきた。
姉三人と母ひとり。家の中はいつも穏やかで、朝食の風景はまるで小さな王国のよう。
でも、ユウにはずっと気になっていることがある。門の外。窓の向こう。テレビの中の“外の世界”。
ある日、ユウはそっと門を抜けた。
外の世界に触れてみたかった。ただ、それだけだった。
その数分後、家族がまるで予知していたかのように現れた。
過保護という名の愛が、全力で発動する。
これは、過保護と愛情が入り混じる家族の中で、少年が“外”を知ろうとするドタバタ日常劇。
笑って、転んで、抱きしめられて。
そんな一歩が、ちょっとだけ世界を広げてくれる。