あらすじ



ホシくんは いつもおもっていました。
「ツキちゃんとなかよしになりたい。
 でも、ぼくとおはなしすると、
 ツキちゃんは なぜか ないてしまうんだ」

ホシくんのカラダには とがったところがありました。
そのトンガリは、コトバにも ついてしまいます。
だからホシくんは じぶんのカラダが きらいでした。

「どうしたら ツキちゃんを えがおにできるのだろう」

⸻

あるひ、ホシくんは つかれて
よぞらで すやすや ねむってしまいました。
あたたかいひかりに つつまれて めをさますと、
そこには タイヨウさんがいました。

「ホシくん、だいじょうぶかい?」
「かんけいないだろ。ぼくはひとりでいいんだ」

でも、そういうと、タイヨウさんのひかりが
すこしだけ かなしそうにゆらぎました。

⸻

ホシくんは しばらくかんがえて、
おそるおそる たずねました。

「ツキちゃんを えがおにするには どうしたらいいんだ」

タイヨウさんは にっこりと ほほえみました。
「ホシくんのカラダは とてもすてきですよ。
 トンガリがあるから とどくひかりもあるのです」

そういって あたたかいいきをふきかけました。

「まぁるく、まぁるく」
 でもトンガリも ホシくんの だいじなひかりなんだよ」
 「まぁるく、まぁるく」
 
ホシくんのこころが ほんのりあたたかくなりました。
 カラダのトンガリも すこし まるくなりました。
「タイヨウさん ありがとう。ぼく、じぶんのカラダを すきになれそうだよ」

⸻

つぎのひ。
 
ホシくんは ツキちゃんに あいました。

「ホシくんのことば、ぽかぽかするわ。
 これからも たくさん おはなししましょう」

 ふしぎです。
ホシくんのことばは まえよりも やわらかく、
あたたかく ひかっていました。
 
そして──
 
 ツキちゃんのなみだは えがおにかわり、
 ホシくんのトンガリは、
 ツキちゃんのひかりといっしょに
 きらきらと よぞらをかざりました。

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アルファポリス
アルファポリス2025/09/06
  • 現在の作品トンガリとまぁるく