あらすじ
千年を生きる『深緑の魔女』エリアーリア。
悠久の時を孤独に過ごす森にある日、血まみれの美しい青年が倒れていた。
しかしアレクと名乗る彼は、兄王に裏切られ『魂喰いの呪い』に蝕まれた、国を追われた王子だった。
彼を救う唯一の方法は、魂と体を重ねる禁忌の儀式。
一夜を捧げたエリアーリアは彼の未来を汚さぬよう、その前から姿を消した――。
だが彼女の身には彼の――人間との間の決して許されぬ双子が宿っていた。
「たとえ全てを失っても、この子を守りたい」
その決意も虚しく、同胞から追放され魔女の証を奪われ、ただの母親として人間社会の片隅へと追いやられる。
一方、エリアーリアを失った王子は、孤独な戦いを始めていた。
「必ず君を迎えに行く。次に会う時は、君を守れるだけの力を持った男になってみせる」
これは禁忌を犯した悠久の魔女と、彼女を想って陽炎の王となる青年が、幾多の困難の果てに再び愛を取り戻すまでの物語。