あらすじ
「私と恋をして、誘拐してほしいの!」
戦後日本。代々続く名家の長女である御堂ゆりあは、高校卒業と同時に政略結婚をさせられることが決まっていた。初恋もまだの16歳の春、このまま恋を知らずに親の決めた相手と結婚をするなんて嫌だ———そう考えたゆりあは、家の庭師であり三歳年上の幼馴染、柘植柊一に、自分と恋をしてこの家から連れ去ってほしいと頼み込む。
利害の一致から始まった関係ながらも、次第に二人は惹かれあっていく。
ただ柊一はゆりあに言えない秘密があるよう。ゆりあも柊一には悟られたくない気持ちと思い出があるようで…
牛歩にもほどがある、わがままなお嬢様と庭師の恋愛模様。