あらすじ
ダンジョンが出現して20年。人々がその存在を日常として受け入れた世界。
夏目 樹(なつめ いつき)は、プロの冒険者に憧れる、ごく普通の高校一年生。憧れの強豪「第一新星高校」のダンジョン探索部に入部し、彼の胸は希望に満ちていた。――まだ、彼自身も知らない、とんでもない「ギフト」をその身に宿していることを除けば。
SSS級ユニークスキル【万象喰らい《オール・デバウアラー》】。
それは、倒したモンスターの能力を24時間、上限なく、根こそぎ奪い取る力。朝、F級ダンジョンでゴブリンを数体狩るだけで、その日の午後にはC級探索者すら凌駕する『歩く兵器』へと変貌する。
しかし、その力は一日限りの魔法。24時間が経てば、彼はまた、ただの「普通の学生」に戻ってしまう。
樹が憧れるのは、仲間と連携し、知恵と勇気で道を切り拓く「本物の冒険者」の姿。だが、彼に与えられたのは、あまりにも孤独で、あまりにも強大すぎる「個」の力だった。
強豪ひしめく部活動で、彼は本当の仲間を見つけられるのか?そして、その一日限りの神の力を、ギルドや国家、世界のライバルたちが見過ごすはずもなかった。
これは、最強の力を手にした、最も「普通」な少年が、本当の英雄になるまでの物語。