あらすじ
この世界には「言霊」が存在し、その力を使って人々は働いている———。
アイェレット・バルーフは高等部一年生、聖職家の娘だ。
生まれが良いうえ、秀才で言霊を扱う技量において群を抜いている。しかしアイェレットはあることを理由に陰口を叩かれていた。
仕方ないことだ。それまでだったならアイェレットも諦めていた———。
しかし高等部で再会したのはかつて初等部時代に出会った商家の息子、マヤン・グロース。
当時彼の目に映ったアイェレットは、どんな男の子よりもかっこよくて、凜々しくて勇ましかったはず。
そうでなくては困る。だって、マヤンは彼女の初恋だったのだから。
あいつの前で無様な姿を晒すわけにはいかない。あいつより、強くあらねば。
言霊の研鑽を積むアイェレット、に何かとくっついてくるマヤン。そして彼らに訪れるは、街をあげた祭'concerto'———。
「好き」の気持ちがすれ違う、少し切ない二人のピュアな恋物語がここに。