あらすじ

『一階です。ドアが開きます』 さて、ようやく……ん? 「……あの、降りるんですけど」 休日の家電量販店。音声アナウンスがエレベーターの一階到着を告げると、おれは小さく安堵の息を漏らした。仕事の疲れが抜けず、今日は一日家で過ごすつもりだったのだが、ドライヤーが壊れていたのを思い出し、しぶしぶ足を運んだ。 疲労と眠気にまとわりつかれながら買い物を終え、エレベーターに乗る。 人混みに揉まれ、もううんざりだ。さっさと家に帰りたい――そう思っていたのだが、ドアが開いても、なぜか先頭にいた大柄な男が降りようとしない。腕と脚を広げて突っ立ち、まるで「誰も通さん」とでも言いたげに、出入口を塞いでいた。

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小説を読もう2025/08/19
  • 現在の作品エレベータージャック