あらすじ
札幌にそびえる巨大学園都市――私立北帝都学園。
その第一高等部に通う少年・**浦見真一郎(後の浦見真観)**は、かつて不良の頂点に君臨し「化物浦見」と恐れられた元ヤンキー。
群れることに飽き、一匹狼として平穏な学園生活を送っていた彼は、ある夏の日を境に“異変”へと足を踏み入れる。
噂――
「学園内に急増する猫たち」
「三高を支配した謎の転校生」
「深夜に出没する“黒い怪物”」
偶然か、運命か。
浦見は夜の学園で“闇より黒い”何かに遭遇し、恐怖に凍りついたその瞬間――一匹の黒猫に救われる。
その猫は、喋る九尾の猫又だった。
猫又との出会いが、浦見の運命を大きく変えていく。
妖怪と人間の境界、名を喰らう“名無し”の影、古き契約、そして世界の裏側。
知られざる因縁と家系の宿命に導かれ、彼は「浦見真観」として覚醒していく。
――これは、後に“僧侶武術家・浦見真観”として名を残す少年が、
妖怪と神仏のはざまで自らの“道”を見出す、若き日の記録である。