あらすじ
郊外の工業都市・新柊(しんしゅう)には、夜になると「翳(かげ)」と呼ばれる異形が現れる。表向きは普通の高校生、千冬(ちふゆ)は秘密裏に「護班(ごはん)」と呼ばれる若き戦士たちの一員として翳と戦ってきた。冷静で研ぎ澄まされた戦闘スタイルと、壊れやすい人間性──礼節と狂気を溶かし合わせたような彼女は、仲間を救うために自らの境界を越えることを何度も選んできた。だがある夜、彼女は「守る」ことの代償として自分の中にある“何か”を手放す決断を迫られる──それが世界を変える始まりになるとは、まだ誰も知らない。