あらすじ

プロローグ ― 心に降る雨、虹に変わる日まで ―  最初に降ったのは 冷たい涙のような雨だった。  そのしずくは心を濡らし 静かに世界の色を奪っていった。  けれども、不思議なことに――その雨は、私を孤独に閉じ込めるためだけのものではなかった。  悲しみの奥で、確かに誰かの温もりを 思い出させる雨でもあったのだ。  愛というものは、姿を決められない。  優しいときもあれば、残酷なときもある。  涙のように儚く、それでいて 虹のように鮮やかに輝く。  私の心に降り続ける雨は 消えることのない記憶の証。  そして、雲間から射す一筋の光は あなたが残してくれた希望そのもの。  だから私は信じている。  悲しみのあとに訪れる虹のように、  この想いもまた、いつの日か彩りへと変わってゆくことを。  ――たとえ抱きしめることができなくても。  ――たとえ未来を共に歩めなくても。  あなたと共にある心は、決して失われない。  雨音に混じり小さな祈りが空へと昇っていく。  その祈りが、やがて虹となり、明日の私を照らす日を願いながら――。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2020/06/13
  • 現在の作品止まない雨のその先に