あらすじ
普通で地味な女子高生・早瀬ゆかりは、人と比べることも、美を競うことも苦手だった。だが、高校3年の春、担任の女性教師・藤峰詩帆に恋をしたことで、彼女の世界は静かに変わり始める。先生に少しでも「可愛い」と思ってもらいたくて、外見や仕草を意識しはじめたゆかり。彼女にとって詩帆先生は、人生の“推し”であり、誰よりも大切な存在だった。ところがある日、先生から呼び出され――それは恋の進展ではなく、まさかの補習の話。そして放課後、駅のホームで見た“先生の隣にいる男性”の姿に、ゆかりの胸はざわめき始める……。
これは「好き」を信じたい一人の少女と、「先生」であり続けようとする大人の、切なく揺れる片想いの物語。