あらすじ
かつて、罪を重ねた男がいた。
名はガルド。
奪い、壊し、生き延びることだけを選び続けた元・山賊。
戦乱の大陸で、王国に囚われ、“使い捨ての兵”として最前線に送り込まれた彼は、王都陥落のただ一人の生存者となる。
――瓦礫の中、微かに響いた赤子の泣き声。
それは、滅びゆく王家の最後の血――王子・セリだった。
「生きろよ。お前が、未来を選べるようになるその日まで」
誓いではない。贖罪でもない。
ただ、己の手に残った“命”に、かすかに生まれた祈り。
過去を背負う者と、未来を託された者。
守るための剣を握り直し、血と鋼の旅が始まる。
――これは、王でも騎士でもない。
ただ一人の“外道”が選んだ、「守る者」としての物語。