あらすじ
平凡な高校生・天城蓮は、ある日子供を庇ってトラックに轢かれ、命を落とす。
彼は「ただの冴えない学生」で終わるはずだった――だが、目を覚ますと、そこは見知らぬ森。
そして、自分の体は……最弱モンスター・スライムになっていた。
足も手もない。HPは雀の涙。攻撃手段もない。
絶望的な状況の中、彼の脳裏に響いたのは、無機質なシステムの声。
【ステータスを開きますか?】
最弱のステータス。だが、進化の条件を満たすたびに、彼は種族を選択できる特権を持っていた。
それは、他の生物には存在しない“異質なシステム”――転生者だけに与えられた特別な力。
最初は跳ねるだけのスライム。
しかし小さな勝利を積み重ね、進化を繰り返すごとに力を増していく。
やがて彼はドラゴンを屠り、魔王を超え、ついには神々すら干渉できぬ存在へと至る。
だが、蓮の心には常に影があった。
――女への嫌悪。裏切りと嘲笑に塗れた過去。
そのため、旅の途中で現れるヒロインの好意を頑なに拒絶する。
彼女が差し伸べる手を、彼は何度も振り払う。
「俺はもう、誰も信じない」
それでも、彼は一人で進み続ける。
この世界の理を超え、やがて“神”すらも超える存在となるために。