あらすじ
2038年1月19日、午前3時14分。
世界の一部で時計が同時に“終わり”を迎えた。
タクシードライバーの桜井新一は、彼女と共に地元・長野へ小旅行に出かけていた。善光寺で初詣をする計画の中、彼女の希望で「通すべき者だけ通す」という伝承の残る皆神山へ足を運ぶ。桜井が麓の特定地点に立った瞬間、意識を失い――目を覚ますと小学校4年生の自分の体へ戻っていた。
未来の記憶と知識を持ったまま1999年を再び生きることになった新一。もう一人の“子どもの自分”を陰から導きながら、夢や人生を改変していく。音楽、仕事、人間関係――そのすべてをやり直せる力を得た彼は、やがて成功を掴んでいく。だがその改変は、愛する彼女との未来を徐々に揺るがしていくものでもあった。
科学で説明できる現象なのか。それとも古くから伝わる伝承の力なのか。
桜井新一は究極の選択を迫られる。
三十年を駆け抜けるサクセスストーリーにして、SFとオカルトが交錯する切なくも壮大なタイムスリップ小説。