あらすじ
「子を産めぬ不吉な女に、王妃の資格などない」
第一王子レオナードにそう罵倒され、エリザベート・フォン・エルシュタインは婚約破棄を言い渡される。家族からも見放され、たった一人、魔物が出ると噂される辺境の土地に追放された彼女。絶望の淵にいたエリザベートだが、そこで一匹の白い犬に似た獣に出会う。
それは、賢者の守護獣だった。
その導きにより、エリザベートは自身の体質が「子を成す力を代償に、賢者の魂を宿す器」であることを知る。そして、賢者の魂を探し求めていた天才魔術師カイゼル・アークライトと出会い、自身の内に眠る力を覚醒させる。
賢者の力を手に入れたエリザベートは、荒れ果てた土地を豊かな楽園へと変貌させていく。そんな彼女の元に、国を救うため、かつて自分を追放した元婚約者と家族が助けを求めてやってきた。
「お前の力を貸してくれ!」
「お姉様、お願いです!」
しかし、エリザベートの心は冷たく凍てついたままだった。
これは、追放された「不吉な女」が、真の価値と、そして真の愛を見つける物語。