あらすじ
世界は、かつて「聖女」の犠牲によって救われた。
人々は彼女を光の象徴として讃え、再び会いたいと祈り続けた。
だが、誰もその願いが叶うとは信じていなかった。
……ただ一人、聖印を持たぬ落伍者――レオンを除いて。
なぜか彼の中に、死んだはずの聖女セリシアが宿ってしまう。
「使命を果たせ」と叱咤する聖女と、「俺には無理!」と泣き叫ぶ弱虫レオン。
ふたりの奇妙な共生が始まったとき、再び世界を覆う瘴気が蠢き出す。
絶望に沈む人々を前に、
勇者も騎士も信徒も、そしてかつての仲間すら闇に堕ちようとする中で――
レオンは“聖印を持たない者”だからこそ掴める光を見出していく。
犠牲ではなく、生きることで救う物語。
弱虫と聖女が紡ぐ、再生と希望のファンタジー。