あらすじ
伝奇ホラー✕建築✕空白の古代史
裏稼業すれすれのモグリ建築設計士・喪栗純。
依頼を受けた先で出会ったのは、長い眠りから目覚めた、少女の姿をした謎の精霊・メミコだった。
殆どの記憶を失っていた彼女は、気まぐれで純と共に人里へおり、現代を彷徨う。
日陰者の骨董屋・塚荒明。霊能国家権力クニツカミの一員である千絵らも巻き込み、彼はある土地に巣食う霊障と、古代から続く因縁に……最終的には自らの意思で飛び込んでいく。
時の果てで怪異と渡り合い、歴史の裏側を垣間見ながら、築かれていくのは、世界を変えるほどの大事ではない。
ただ――たった一人の女の、にも踏み込めない「決意」だった。
すれ違いと戦いの果て、歴史はわずかに歪み、
忘れ去られたはずの「一族」は、
名誉と誇りを取り戻す。
そして、誰の記録にも残らない、
たった一つの「本当」だけが、
二人の間に、そっと囁かれる。
これは、裏稼業設計士と古代の姫巫女が紡いだ、
神話の続きを創る物語。
独創と熱量で駆け抜ける、神話的叙事詩。