あらすじ
むかしむかしのお話です。
神様はとても困っておりました。
神様が仕事を頼んでも、頼まれた動物達は争いを始めてしまい仕事が手につかなかったのです。
ある年の暮れのこと、神様は動物達を集めて言いました。
「一月一日の元日の朝、私のところへ新年の挨拶に来なさい。一番早く来た者から十二番まで順番に、一年ずつ、その年の神様になってもらおう」
中略
知恵と行動の結果、子《ねずみ》・丑《うし》・寅《とら》・卯《うさぎ》・辰《たつ》・巳《へび》・午《うま》・未《ひつじ》・申《さる》・酉《とり》・戌《いぬ》・亥《いのしし》の順に神様を任せることになりました。
しかし、数年、数十年、数百年、もしかしたら数千年経った頃、動物達の内の誰かがふと呟きました。
「神様にはもう飽きてしまった」
他の動物達もこれに賛同し、別の動物に力を託そうとしました。
果たして動物達は高い知能を持った人間に目をつけ、それぞれが一族を選び、その血に注ぎ込むことにしたのです。
神通力に勝るとも劣らない、《《不除の呪い》》を。