あらすじ
*超現実的なのは性格のことではありません。
珠子は子供の頃、他の人には見えていないモノが見えていた。上からマジックで黒く塗りつぶしたそいつらは珠子に、特に何もしてこなかった。ただ視界に入るようにそこにいた。それがかえって不気味に感じた珠子は、常に視界の端にチラつくそいつらを務めて無視し、ついに見慣れてしまった。そして、小学校を卒業する頃には見えなくなっていた......。十六歳の誕生日、珠子は再びそいつらが見えるようになった。昔のように無視しようと、歩いて通り過ぎようとしたその瞬間、そいつらが珠子の腕を掴んだ。