あらすじ
ウマーノ王国の勇者アルフレッド、魔王ベースティアを撃破。
そのニュースを携え、故国に凱旋したアルフレッドを、国民は歓喜の内に出迎えた。
当然のように王城に上り、国王からの表彰を受けるアルフレッド。
だが、衛兵の一人、ラルフがアルフレッドの異変に気がつく。所作が、どうにもよそよそしいのだ。
アルフレッドのかねてからの親友であったラルフは、謁見を済ませて玉座の間を出るアルフレッドと彼の仲間を、身辺警護の名目でつけていく。
するとあてがわれた一室の中で、アルフレッドの姿が魔王ベースティアへと変わっていったではないか!
勇者という立場にほとほと嫌気が差していたアルフレッドの一行は、ベースティアと口裏を合わせて行方をくらまし、魔王討伐を成し遂げたことにしてベースティアを身代わりに国へと差し出したのだ。
王城の中に魔王を招き入れてしまった恐怖と、親友の体たらくへの憤りで震えるラルフだったが、漏れ聞く話を聞いていると、ベースティアもこれをきっかけに再起するつもりはない様子。それどころかアルフレッドのことを「親友」と話していて……?
勇者に変身して身代わりになった魔王と、その魔王の身辺警護を引き受けた衛兵は、この事実を国から隠すべく動き出すのだった。
※超・妄想コンテスト「変身」参加作品です。