あらすじ

アルヴィアン王国――。 大陸中央を治める千年の大国は、かつて「光の王国」と呼ばれ、銀の鷲の紋章とともに尊敬を集めていた。 だが今、王宮に仕える私の目に映るのは、ただの虚飾と腐敗に満ちた日々だった。 王妃陛下は「慈愛深き聖女」と宮廷記者に持ち上げられている。 だがその実は、派手好きでわがまま、気に入らぬ者を次々と排除し、姑である王太后さえ毒殺未遂で幽閉に追いやった冷酷な御方。 愚鈍な国王陛下はただその尻に敷かれ、夜な夜な王妃の博打と夜食の欲に振り回される。 そんな王妃に仕える女官として、私はただ沈黙を守るしかなかった。 ――あの日、王太子殿下と出会うまでは。 王妃様に疎まれ虐げられる王太子殿下は、神の如き気高さを備えながら、ただひとり耐え続けておられる。 その背に、銀の鷲の誇りを見たとき、私は決意した。 「この方だけは、守り抜かねばならない。」 だが王妃の寵愛を受ける第二王子は、放蕩と女遊びに明け暮れ、兄を嘲り笑う。 やがて王妃の陰謀は、王太子殿下の命をも狙い始める――。 これは、ただの宮廷女官にすぎない私が、王妃の聖女の仮面の裏側を書き記し、 銀の鷲を継ぐべき王太子の真実を見届ける物語。

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小説を読もう2025/08/18
  • 現在の作品王妃陛下の女官日誌 ―華麗なる宮廷の裏側―