あらすじ
猶予は終わった。これは人類存亡をかけた、最初で最期の『神々との戦』その最前線での記録である。
国と国とを隔てる雲海を、飛鯨船(ひげいせん)が征するようになって幾星霜。
かつて世界は一つきりで、神々の戦争で二十に切り分けられたというけれど、神様の名前なんて魔法使い以外はもう誰も覚えていやしない。
そんな神秘の魔法使いの国だって、鎖国を解いてからは留学がトレンド。
巨神を先祖にいただく皇子アルヴィンもまた、異母兄姉にコンプレックスを持つ『特別になりたい少年』でしかなくって、けして『選ばれしもの』ではなかったのだ。
ーーーそう、その日までは。
多重海層世界。
世界を鳥瞰した学者たちは、列なる二十もの海と大地を、そう定義した。
魔女の予言が残った最下層、フェルヴィン皇国の末皇子アルヴィンは、留学も失敗して鬱屈とした日々を送っていた。
ある日、謎の一団に城が占拠され、囚われの身になってしまう。
一方そのころ。
市井では、やけに肝の据わった魔法使いの若者が途方に暮れていた。
「魔法使いの国行きの飛鯨船がサァ……そこらへんの丘で低空飛行してねえかなぁ……」
「そんな都合のいいこと、あるわけないじゃん」
やがて魔法使いサリーは、なし崩しに、皇子奪還に命をかける羽目になって……。
海外の児童ファンタジーみたいな王道ヒロイックサーガを意識しています。『人間讃歌』と『その血の運命』って感じの異世界ファンタジーです。
(テーマは、愛と絆と神話と魔法。あと少しの【メメントモリ(恐れず生きよ)】の精神。)
(『昔読んだ海外児童書みたいなファンタジー読みたぁい!』から生まれた、泥臭いファンタジー活劇です。)
(この世の神話を異世界で再構成。序盤はギリシャ神話がベースです)
(テンプレも好きだけど、たまには王道もね! )
(【小説家になろう】【ノベルアップ+】にも、挿絵付きで掲載しております)