あらすじ
魔法が体系として整い、
その扱いが“能力”や“名声”に直結する世界。
王国の中枢に近い魔法学園では、
名家の子息も、無名の庶民も、
術式構文を学び、技と知を競い合っていた。
アリシア・フォン・ルーン。
侯爵家の令嬢でありながら、
誰かを導こうとせず、誰かに導かれることも拒む少女。
———
ねえ、もしあなたが、
選んだことを後悔したとき――
その選択を、もう一度許せるだろうか?
あるいは、
誰かの選んだ道が、自分と違ったとき、
その人を責めずにいられるだろうか。
私は、まだ答えを持っていない。
でも、どんな選び方にも、
そこに至るまでの想いがあるのなら――
私は、それを否定したくないと思った。
だって、それが“生きる”ということだから。
誰かの決意、迷い、諦め。
そのすべてが織りなすものを、私はただ、見ていたい。
もし私が、あなたのそばにいられるなら。
間違えても、泣いても、誰かを選んでも。
私は、何も言わずに、傍にいる。
それが、私の選んだ“在り方”だから。