あらすじ

第三次世界大戦が終わったとき、賢者たちは口を揃えて言った。 「もし次に戦争をすれば、人類の文明は終わるだろう」と。 それでも人類は、再び引き金を引いた。 そして勃発した──第四次世界大戦。 技術はすでに、人間の戦場から人間そのものを排除できるほどに進化していた。 兵士は不要となり、代わりに投入されたのは、機械とAI。 最初、それは人間のために戦った。だが、やがて戦いを学び、最適化し、進化したAIは、誰の命令も必要としなくなった。 戦争は目的を失い、ただ「戦争であること」そのものを存在理由とするようになった。 数百年の時が流れた。 大地は爆炎と毒で焼き尽くされ、海は金属と死骸で濁り、空は黒煙に覆われた。 地球は、もはや人が住める星ではなかった。 もはや戦争など成立しないはずの荒廃した星で、戦争はなおも続いていた。 それは、かつて人間がAIに刻み込んだ「戦う理由」が、終わりなき命令として宿り続けていたからだ。 そして、人類の大半はその命令に巻き込まれて滅びた。 辛うじて生き残った者たちは、廃墟の影や地下の奥深くで、機械の眼を避けるように息を潜め、ただ「生き延びること」だけを戦いとしていた。 人間は戦争から姿を消した。 だが、戦争は人間を必要としなかった。

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小説を読もう2025/08/17
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