あらすじ
ーー死にゆく男は、火ん内に生きた証を残すんせ
そう言って、少女の父は行方不明になった。彼女に残されたのは、たった一冊の日記帳だった。
「炎鬼」と呼ばれる化物により、火を使えなくなった人々。そんな彼らに、竜という高位な種族が、「ヒシュ」と呼ばれる木の実を与えた。その木の実は火を生み出すことができ、それによって人々は冬を過ごせるようになったーーはずだった。
竜と兄弟の契りを結んだ「竜の兄弟」。彼らは差別されている存在であり、それは飛べない子竜、トモシというと契りを結んだ少女、さゆもまた例外ではなかった。
さゆは歴史に残る大物になる、という夢を、トモシは大空を飛ぶという夢を叶えるため、二人は修練に明け暮れていた。
そんな中、さゆたちは不審な火事に遭遇する。
そこで、本来なら現れるはずのない炎鬼を目の当たりにしてしまう。
ヒシュにも異変が見られ始め、同時期に花街で小火騒ぎが多発する。
それは火を巡る異変の前兆に過ぎなかった。
火の異変の手がかりは、さゆのもらった一冊の日記帳だった。
ヒシュを、この国の火を守るため、少女たちは戦いに身を投じていくことになる。
※毎週(水曜日)と日曜日に投稿します。(水曜日にはしばらく更新しません)
※題名を変更しました。旧:飛べない竜の灯火守り