あらすじ
高校二年の夏休み――妹と過ごす、ごく平凡な一日が、突如として悪夢に変わった。
歩道橋の上に広がったのは、空を覆う漆黒の闇と、音もなく浮かぶ巨大な円盤。
そこから降り立ったのは、人でも宇宙人でもない、“魔族”と呼ぶべき存在たちだった。
人間を糧とし、命ごと魂のエネルギーを喰らう異形の者。
目の前で繰り広げられる惨劇に、少年・村田宏はただ妹・美咲を守ろうと必死だった。
しかし妹は魔族に拐われ、その身は円盤の光に吸い込まれて消える。
その瞬間、宏の中で眠っていた“別の魂”が目を覚ます。
魔族が怯え、呼び名を口にした――【涙のアレックス】。
それは偶然か、運命か。それとも、はるか昔から仕組まれていた次元を越える邂逅なのか。
やがて宏は、妹をの手がかりは、
魔族が支配する異世界――『ドラゴンの次元』にあり、
その入口は『巳の次元』にある江戸に似た町並みを持つ都市『泰平京』に隠されているという事を知る。
妹を取り戻すため、宏は己の正体と向き合い、
泰平京を抜け、ドラゴンの次元の闇に挑む――世界の理を揺るがす戦いへと足を踏み入れていく。