あらすじ
17歳の姉・澪と、16歳の弟・陸。
かつては仲の良い姉弟だったが、中学1年の冬の喧嘩をきっかけに、4年間ほとんど口をきいていない。
ある日、母が一冊のアルバムを差し出す。
幼い頃の写真で止まったその続き——卒業までの一年を、二人で作ってほしいという。
澪には、家族しか知らない秘密があった。
進行性の病で「あと数年が目安」と医者に告げられていること。
渋々始まった“アルバム作り”は、夏祭り、文化祭、冬の部屋撮影会と続いていく。
レンズ越しに見つめるうち、陸は忘れていた記憶や想いを少しずつ思い出す。
——「姉ちゃんなんか、いなくなればいい」
過去の言葉を、いつか必ず言い直したい。
桜が咲く春、二人は最後のページを飾る一枚を撮りに行く。