あらすじ
それは、置き忘れてきた夏の思い出
――だから、約束。また来年、ここに一緒に来ようね。
沖田幸人。高校二年生。
夏になると彼のスケッチブックには、毎年とある風景が描かれる。
広く、どこまでも広がった水平線。
何も見ずに描かれたとは思えない、波音まで聞こえてきそうな美しい海のスケッチ。
衝動的に描かれるその絵は一度も完成させたことがない。
なぜなら、どんな色で描けばいいか、彼には分からないから。
☆登場人物紹介☆
沖田 幸人(オキタ ユキト)
彩華学園高校二年生。美術部所属。「他人事」が口癖で、だからこそ自分ができることを常に模索している。私生活が雑。
静谷 可南(シズヤ カナ)
バスケ部所属。家が隣同士、小中高と同じ学校に通う幸人の幼なじみ。家事が得意だが、それは幸人の世話を焼くうちにうまくなったもの。
沢城 紗也夏(サワシロ サヤカ)
幸人のクラスに転入してきた、沢城家のご令嬢。凜として、寄せ付けない雰囲気を持っているため、隣の席に座る幸人以外は話しかけなくなった。
都築 萌(ツヅキ モエ)
美術部所属。幸人の後輩。幸人に懐き、積極的に関わってくる。整った顔をしているが、全体的に幼い。「芸術は爆発」を素で行う天才肌。