あらすじ

魔王・織田信長が天下を統一し、三〇〇年。南蛮貿易の正式な通商条約が成立して数年。世は“戦極”時代──神仏妖異、人と獣とが入り乱れる治世。  それらが心技体──己の武と力と精神を競い、磨きあう「武技天下」。  十二歳の夏に仇討ちを完遂した──妖だった母を殺した父に仇討ちを果たした少年・松月又兵衛は「親殺しの糞又」とあだ名され、村八分に遭っていた。  ある時、村で疫病「虎狼痢」が蔓延。糞便を垂れ流すその病に罹らなかったのは、皮肉にも、糞又──又兵衛であった。  食い物を探して神社に忍び込んだ彼はそこで神主の親切を受け、己がこの世に祝福を受けた存在と知り、人助けをするために剣を役立てることを誓う。  数年後、十八になった又兵衛改め、宵村剋舟(よいむらこくしゅう)は、港町・澪崎に向かう道中にあった。  藩を抜け浪人の身に窶していたが、彼はなるべく多くの悪を切り、悪に食い物にされる者を助けるために、剣の腕を磨いてきたのだった。  澪崎にいくには手形がいるが、一浪人にそんなものを手に入れる伝手などない。どこぞの坊主にでも頼み込んで、用意してもらうしかないか──。  そんなある時、彼は不思議な浪人・辰巳荒鱗(たつみこうりん)という男と出会う。奇妙な魅力と温かい人柄を持ったその男は、手形に関しては当てがあるといい、剋舟に共闘を持ちかけるが……?  和深暦一八七八年、武技天下花開く織田幕府の世、二人の浪人が一つの時代を駆け抜ける痛快サムライ・バディアクション──開幕! ※日本史をモチーフに好き放題和風ファンタジー化した小説です ※完全人力・個人制作 ※特定の思想や行動を賛美・賞賛・示唆・否定・弾圧する意図はありません 他人の思想や行動には興味もありません

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