あらすじ
パチッという軽い音とともに、暖色系の明かりを放つ電球がその部屋の全体を照らした。
部屋の中には一人の少女がいて、部屋の中にはラジオ配信するための機材と防音設備だけが存在している。
少女——仮に|蝦夷《えみし》リーラという名前だとする。
そのリーラが、ラジオ配信用の機材の前に座って電源を入れた。
本格的で専門知識が必要な機材であるにも関わらず、リーラは慣れた手つきで配信の準備を進めていく。
その手慣れた動作を見れば、彼女が何年もラジオ配信を続けているというのは想像に難くなかった。
マイクが入っていることを確認して、リーラは元気よく恒例な挨拶を口にする。
「はい、皆さんこんにちは! ロンリーモーニンブロードキャストのお時間です!」
こうして毎日ラジオ配信をするのが、彼女の日課だ。