あらすじ
肉親同士の感情は、なまじ血のつながりが濃い分、時にやっかいなものになる。
この小説は、かつて映画監督として名をはせた、頑固で偏屈な父親と、その性格を少なからず受け継いでしまっている娘と、さらには母親との間に起きた、葛藤と苦しみと悲しみと、その裏にある深い愛情を、娘の視点で描いたものである。
また、そんな父親を、映画監督として敬愛している有名女優が絡んでくることで、物語は意外な方向に向かう。
ストーリーとして楽しめるように描いているので、物語の中に没入していただき、同時にその根底に盛り込んだ深いテーマについても考えていただければ嬉しい限りである。