あらすじ

階段からの転落で記憶を失った私を支えてくれるのは、優しい夫。 彼の献身は温かく、安心を与えてくれる。けれど、時折胸の奥をかすめるのは、言葉にならない違和感だった。 実家に帰りたいと告げたとき、彼の瞳に宿った冷たい影。 それでも「君には僕が必要だ」と告げるその声に、私は抗えず身を委ねてしまう。 ある晩、彼が用意したデザート――タルトタタン。 そのひと口が、忘れていた過去を呼び覚ます。 それは「愛」という名の鎖に縛られ、逃げ場を失った日々の記憶だった。 甘くて、ほろ苦い味わいとともに揺れる心。 恐怖と安らぎの狭間で、私はまだ抗おうとしている――。

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エブリスタ
エブリスタ2025/08/17
  • 現在の作品タルトタタン