あらすじ
離婚届を置いて、家を出てきた私。
田舎の実家へ帰った。実家の農業を手伝うことになる。
農業なんてとバカにしていたが、両親がとんでもないプロだとわかる。
みんなを笑顔にしてくれる苺。
「お仕事小説」佳作をいただきました。
講評
結婚と流産を経験し、いちご農家を経営する両親のもとに戻ってきた主人公。昔は軽く見ていた両親が、実は大変なスキルを多数持ったプロだと気づき……。自分を育ててくれたものの大切さを知り、自分を取り戻し新しい道を選べるようになる再生の物語です。夫のキャラクターがいかにもリアルで、主人公の逡巡も生々しくわざとらしくなく、両親の仕事を手伝う中で自然に自分を許せるようになる課程を丁寧に描けています。痛みもありますが心地よさのある作品でした。