あらすじ
「ただいま」――旅の終わりは、薔薇の見える台所ではじまる。
長い旅を終え、球場・エスコンフィールドのできた町に戻ってきた伸子。
ガーデニング仲間・響香との時間が、また静かに動き出す。
娘の加奈は千歳空港で働き、未希は幼稚園の先生。
未希の娘・凛の成長が、なによりも伸子の心をやわらげてくれる。
そんな折、響香とのやりとりの中で、
伸子のスマホに、謎のメモが転送されてくる――。
水の音、花の気配、そして言葉。
この物語は、暮らしの底を支える“水”のめぐりとともに、
つながり続ける家族の記憶と友情、そして過去から未来へとつなぐ世界を描く、静かな連作です。
これは、第5部で構成される台所シリーズの第1部にあたります。
(第1部 ただいま編 第2部 長旅編 第3部 妙蓮寺編 第4部 知覧編 第5部 本当のラスト)
第1部〜第4部 どこから読んでも大丈夫です。