あらすじ
私、白石花音、24歳。
新卒で入社したのは、夢と希望に満ちた「結婚」をプロデュースする会社だった。
誰もが羨むような、キラキラした結婚相談所。それが、入社前の私の理想像だった。
幸せそうな男女、未来への希望に満ちた笑顔、そして感動の涙……。そんな輝かしい舞台の、一部にでも携われるなんて、なんて素敵な仕事なんだろう!
……と、思っていたのは入社して3日目までだった。
私の部署は、キラキラとは程遠い、入会希望者のカウンセリングを担当するセクション。ここで初めて知った。
世の中には、こんなにも「自分を客観視できていない」人たちがいるのか、と。
私は今日も、笑顔の仮面を被って心の中で叫び続ける。
ごめんなさい、その理想の相手は、この世には存在しません。
少なくとも、あなたの横には。
これは、そんな悲惨で、滑稽で、だけどちょっぴり切ない、私の奮闘記である。