あらすじ
【紹介文】
中学三年生、禁鳥健笑(きんちょう けんしょう)は信じていた。自らがわずか三分で作り出したAIアプリ『ファッカー🚫』こそが、嘘と欺瞞に満ちたインターネットを浄化する唯一神であると。
だが、その完璧なる神が最初の神罰を下したのは、健笑自身の社会科の宿題だった。
「関税と貿易? 楽勝だろ」――検索結果は、赤い帽子の変顔おじさんのせいでエラーの嵐。
「東アジア情勢? 余裕っしょ」――検索結果は、なぜかパンダとキムチだけ。
真実を追求するほどに深まる無知。絶対的な正義が生み出す、絶対的な不便。
これは、テクノロジーという名のパンドラの箱を開けてしまった一人の少年が、嘘まみれの現実と格闘し、本当の「賢さ」を見つけ出すまでの、ちょっぴり皮肉で、かなり笑えるSFコメディ!
【登場人物】
禁鳥 健笑(きんちょう けんしょう)
本作の主人公。中学三年生。自らを「絶対真理の探求者」と任じる、中二病の最終形態。AIプログラミングの天才だが、社会の複雑さや人間の「建前」については全くの素人。純粋すぎる正義感で、とんでもないトラブルを巻き起こす。
ファッカー🚫
健笑が3分で作り上げた、相棒のAIアプリ。正式名称は「ファクトチェックブロッカー🚫」。インターネット上のあらゆる嘘を検知し、問答無用でブロックする無慈悲な真実の門番。しかし、その融通の利かなさが、健笑の宿題を地獄へと変える。