あらすじ
毒殺未遂により命を狙われた公爵令嬢セレナ・アスフォデルは、すべてを捨てて『死んだふり』し、隣国へ逃亡する。
名前も身分も偽り、政略結婚の身代わり花嫁として嫁いだ相手は、冷酷と名高い隣国の将軍――ダリオン・グレイアッシュ。
感情の見えない彼に怯えながらも、次第に見えてきたのは、無骨な優しさと深い孤独。誰にも愛されたことのないセレナは、気づけばその腕のぬくもりに心を傾けていた。
だが彼は、最初から彼女の正体に気づいていた。そしてその過去さえも――
「……今度こそ、俺が君を守る」。
嘗て彼女を裏切った家族と、元婚約者への自業自得の結末が、静かに始まる。
これは、『死んだ』はずの令嬢と、『灰の将軍』が織りなす、再生と溺愛の物語。