あらすじ
中学2年生の物部雪芽(もののべ ゆきめ)はハイスペックな彼氏を求めて夢を見ている純粋な女子。そのわけは、クラスの女子友達は高校生の男子や同じ学校の端正な顔立ちをした男子生徒を彼氏としてゲットしていて一人だけ孤立していたからである。そんな中、夏休み明けの学校で雪芽のクラスに容姿端麗の運動も勉強も得意な教育実習生の佐氷龍(さえき ひょうりゅう)というハイスペックな男性が現れた。女子友は皆、目を輝かせる中、氷龍は雪芽だけを特別に扱ってくれた。学校の授業でも、分からないこととかを教えてもらったり、体育でも雪芽を庇ってくれる優しい氷龍に惚れた。ついに告白しようと決心すると、女子友のリーダー蘇我夏葉(そが なつは)に告白を邪魔される。夏葉は、氷龍を我が物にしようとして氷龍の運動音痴とか勉強できないなどのありもしないデマを雪芽に吐く。一時は夏葉の嘘に朦朧するが、それ以上に氷龍への想いが強くなっていた雪芽はそのデマを打ち払い氷龍にいざ告白。氷龍は雪芽の想いを受け止め、彼氏にすることに成功した。
学校が冬休みに入ると学校内だけの関係にとどまらず本格的なデートを開始した。氷龍とは初のショッピングモールでのデートで緊張する雪芽を氷龍はそっと優しく肩に手を添えて励ましの言葉をかけた。服装選びやフードコートなど、雪芽が行きたいところを行かせてもらい雪芽にとって楽しい1日になった。しかし、氷龍にとっては連れまわされて楽しかったのか気になった雪芽は帰りの電車で聞いてみた。氷龍は雪芽に楽しい1日にできたことを伝えて、雪芽に感謝し停車駅前でキスをした。雪芽は顔を真っ赤にしながら見送った。だけど、氷龍の後ろ姿は寂しそうだった。
学校が明けた1月中旬ごろ、期末テストまで1か月を切っているため雪芽の家で氷龍とテスト勉強を一緒にやる約束をしていた。そこで、ショッピングモールの時にみかけた新設される遊園地のチケットを手にした氷龍からテストが終わったら一緒に行こうと誘われた。雪芽が大の苦手とする数学の因数分解が期末テストの本題に関わってくるため氷龍と1日中猛特訓を始めた。午前中は好調だったものの、午後からは休憩も挟んだため中だるみし雪芽は数学のテスト勉強を放棄しだした。すると、氷龍は雪芽の傍へと歩みより努力することの大切さなど、冬休みには氷龍から言われなかったことを言われた。雪芽はその優しい声色も相まって数学のテスト勉強を再開した。テスト勉強しながら氷龍は自身の大学の体験や恋人のことに関して語り、その語りが雪芽を勉強へ向かわせる原動力となった。帰りに、雪芽は氷龍から褒められた。遊園地のチケットを見せて遊園地に行くことを約束した。
2月中旬の期末テストを終えて、氷龍とのお別れ2週間前に氷龍と雪芽は新設の遊園地に遊びに行った。雪芽と氷龍の後ろに雪芽にひそかに恋をしていた清原夏春(きよはら かしゅん)が雪芽を隠れて観察していた。鏡ハウス、ジェットコースター、メリーゴーランド、コーヒーカップの順で遊園地を楽しみ尽くしいよいよ最後の修羅場である観覧車に雪芽と氷龍は乗る。雪芽は氷龍と2人だけの空間を楽しみながら高所からの綺麗な景色を眺めていた。雪芽はお喋りしながら景色を眺めていると、氷龍が突然に、雪芽との離別宣言を告白した。雪芽は動揺しながらも嘘だと思い込み観覧車から見える情景に思いを馳せようとした。しかし、氷龍は雪芽に聞いてもらいたく氷龍の方に視線を向けさせた。氷龍の大学にいる好きな女性、桜橋華鳳(さくらばし かほう)との結婚を見据えた付き合いが決まったことを告げる。雪芽からもらった純粋な心、揺すぶられても動じない心を学んだ。また、夏春からは好きな人に一点に努力することのすばらしさを学んだことを話す。雪芽との付き合いは、すべて桜橋華鳳との練習場としていたことを告げ氷龍はそのことを謝った。ピュアな心を持つ雪芽は氷龍と離れ離れになることを拒否したが、氷龍は謝り続けた。観覧車の出口にいたのは夏春だった。氷龍は、雪芽にとって大事な人になり得る、付き合っていく人に適切な男の子は夏春だと勧める。夏春は自ら雪芽のことが中学1年生の頃から好きだったことを語り、雪芽と付き合ってほしいと告白した。雪芽は心の中では氷龍と付き合うことしか考えておらず、夏春とは付き合うことに積極的にはなれなかった。しかし、氷龍は雪芽に夏春の想いや実績を伝えて雪芽を納得させる。雪芽は心の中では抵抗しながらも夏春と付き合うことになった。
春休み前日、クラスで氷龍のお別れ会を行った。クラスの女子友は全員悲しみ、雪芽はそれ以上に氷龍とのお別れを悲しんだ。お別れ会終了後、氷龍は雪芽を呼び出し抱きしめた。氷龍は付き合ってくれたことの感謝と夏春とのこれからの付き合いを応援した。放課後、氷龍は学校から去り、雪芽と夏春は桜が咲いていない桜並木通りを距離を置きながら歩いていた。氷龍のことで2人が話し、そこから共通した話題で笑い合うと自然と距離が近くなった。来年度から中学3年生ということもあり高校受験のことを話すと夏春は八条院高校に行くことを決めており、雪芽もそこに行きたいと夏春に告げる。夏春と雪芽は共に高校受験に取り組み、信頼なパートナーとして一歩を踏み出す。