あらすじ
時は平安。
天皇を中心とした律令政を行っていた時代。
まだ“武士”の地位は確立されておらず、野蛮人として貴族達から蔑まれていた。
これは、そんな時代のお話。
幼き頃から、兄のように慕ってきた大切な人を守る為、太政大臣家の一の姫は、帝の后になる道を選んだ。
姫の名は藤原千紗《ふじわらのちさ》。
いわれのない謀反の罪を着せられ、処刑されかけた武家出身のある男は、幼き頃より主として仕え、淡い恋心を抱いてきた千紗姫を、目の前で他の男に奪われた。
処刑を免れる代わりに、大切な人を“権力”に奪われたのだ。
彼はやがて権力を憎み、後に歴史になを残す事となる。
男の名は平小次郎将門《たいらのこじろうまさかど》。
そして、そんな二人の、もう一人の幼馴染み、秋成《あきなり》。
幼き頃に親を亡くし、路頭に迷っていた彼は、藤原の屋敷に賊として忍んだ縁で、千紗姫の護衛となった。
主である千紗姫と、義兄弟の契りを交わした小次郎。その二人を追い詰め、苦しめた権力に、一人立ち向かう。
危険も顧みず、彼を突き動かすは、千紗姫の笑顔と彼女の幸せをただ真っ直ぐに願うゆえ。
互いが互いを想い行動する中で、3人の運命は無情にもすれ違って行く。
どこで道を違えたか。固く結ばれていたはずの3人の絆は、まるで運命に弄ばれているかのように引き裂かれていく。
どんなに過去を願っても……もう幸せだった幼き頃には戻れない。
今を受け入れ、前に進むしか道はないのだ。
3人がそれぞれに悩み、苦しみながら歩んだ道の先に待つものは――
人が人を想う時、それは時として歴史をも動かす大きな力となる。
『時ノ糸~絆~』 第2幕
魔法のiらんどからお引っ越ししてきました。
宜しくお願い致します。