あらすじ
かつて、大神は滅びに瀕した惑星を十の可能性に分けた。
そのうちの一つを選んだのは、女神。
「ダンジョンがあふれ、崩壊と断章が支配する未来」
選ばれた惑星は、滅びを回避した──ように見えた。
だが、各国の神殿には“残り108年”と記された寿命蝋が灯る。
この世界は、静かに終わりへ向かっていた。
そんな中、ひとりの少女が転移を果たす。
彼女は「踏襲者(とうしゅうしゃ)」として、灯の欠片を拾い歩く。
ダンジョンの最奥で、断章に触れ、灯を揺らし、
そのたびに世界は――0.87日、寿命が延びる。
彼女の名は、ちび佐和子。
紅茶が好きで、忘れっぽい。でも世界を延命している。
神でもなく、英雄でもなく。
ただ、探索のために――
これは、灯を拾う少女と、煩悩に沈んだ世界の物語。
踏襲が完了した時、108の煩悩が浄化されたなら――
この星は、もう一度生きていいと言えるのだろうか。