あらすじ
稲垣夏菜には忘れられない人がいる。
目の前に座り、あの頃と変わらない屈託のない笑顔を向ける"兄"への想いは、禁忌の恋。
何度も捨てようと思った。でも、あの笑顔を見るたびに恋心は募り、"兄"として見られない自分の醜い欲に気づく。
"兄"でもかまわない。
あなたのそばにいられるなら"妹"のままだっていい。
しかし、運命の歯車はまわりはじめる。
夏菜に恋心を寄せる"あの人"によって。
♢
稲垣夏菜(いながきなつな)26歳
中規模広告代理店勤務。広告デザインを担当するクリエイター志望だが、下請け企業のため営業、市場調査、企画立案まで何でもこなす。ポテンシャルは高いが、何でも出来る義兄の影響で自己肯定感低め。
親の再婚で初恋の人が義兄となってしまい、恋心を捨てたいのに、離れることも出来ず、いまだにずっと兄に恋している不憫女性。
×
稲垣理人(いながきりひと)27歳
大手銀行の営業マン。常に営業成績はトップクラス。
爽やかイケメンで、人当たりがいい。
要領がよく、何でも卒なく熟すため、職場、営業先でも重宝され人気も高い。
夏菜とは高校時代、陸上部の先輩後輩の関係だった。父親の再婚後、妹となった夏菜に愛情を注ぐが、その愛は果たして。