あらすじ
クリエイティブディレクターの行雄は、元編集者の妻・奈津子、そして娘の美咲と、幸せで穏やかな日々を送っていた。
ある連休、家族で訪れた高原のペンション「風のうた」。そこは、奈津子が学生時代に過ごした、思い出の場所でもあった。ペンションの主人・霧島と親しげに話す妻の姿と、懐かしい薪の匂いが、行雄の心の奥底に封印していた、15年前の微かな疑惑を呼び覚ます。
その瞬間、行雄の世界は反転する。愛する妻の笑顔の裏に隠された、長年にわたる巧妙な嘘と裏切り。彼の精神は、妻と見知らぬ男が織りなす、甘美で背徳的な妄想の森へと堕ちていく。
※この作品には心理描写を重視した官能シーンが含まれます。