あらすじ
甲子園を沸かせた二刀流の怪物が宣言した。
「プロにはなりません。大学で、陸上をやります」
誰もがドラフト1位を確実視し、大リーグ並みの契約金さえ噂された男が、あっさりと野球を捨てた。
その一言は、日本中を揺るがす衝撃となる。
だがさらに驚かされたのは、その父の存在だった。
陸上経験など一切なし。ただ、誰よりも速い──。
スーツ姿のまま走り出せば、世界記録を追い越さんばかりの異次元の速さで息子を圧倒する。
怪物の才能を育てたのは、父か、それとも血か。
親子の因縁と誇りを懸けた“最速”の物語が、今始まる。