あらすじ
赤い糸が見える世界で、猫の視点から始まる物語。16歳の高校生・時雨坂さつきと、2歳年下の気弱な少年・柴又翔は、小指に結ばれた赤い糸で結ばれた運命の相手。8年前、さつきが翔を野良犬から救ったことをきっかけに、二人は互いに欠かせない存在となる。しかし、翔が中学でいじめられ、心をすり減らす中、さつきの優しさは彼にとって愛であると同時に重圧となる。赤い糸は愛の象徴であると同時に、翔を縛る鎖となり、彼は自ら命を絶つ。
悲嘆に暮れるさつきは、銀色の尾を持つ白猫に導かれ、時間の狭間へ。過去に戻った彼女は翔を再び救うが、運命は繰り返し、翔は再び糸に縛られ命を落とす。絶望したさつきは赤い糸を自ら引きちぎり、運命を断つ。糸のない世界で再び翔と出会ったさつきは、彼をそのまま受け入れ、二人は新たな絆を築く。赤い糸に頼らず、互いの温もりで繋がれた愛が、二人を新たな未来へと導く。