あらすじ
陰陽師として京都に、女子高生の鬼閉(きへい)塚(づか) 鞠在(まりあ)が暮らしていた。
ある日突然彼女の前に、敵であるはずの物の怪紅(こう)月(げつ)一族の長離宮(りきゅう)が現れ、人間界に残る最後の陰陽師と見込み協力して欲しいことがあると頼まれる。
彼の話では物の怪は異業の物として今も昔も扱われているが、平安時代に安倍晴明と鞠在の先祖である成(なり)近(ちか)に加勢し、都を鬼から守った功績に安住の地と、彼等一族が持つ人の血を吸う性を抑える力となる勾玉を、晴明から与えられたのだと言う。
しかしその勾玉を盗み、結界を破って人間界に来た者がいる。
それは離宮の右腕、美影(みかげ)であった。
彼の話を了承した鞠在は、共に美影と勾玉を捜すことを約束する。
なぜならば性を抑えていた勾玉を彼らが住む世界に戻さないと、元は吸血鬼の紅月一族が暴走し人間界に血を求めやって来るから。
鞠在は妖艶でイケメンの離宮にドキドキし、離宮は友人もなく一人孤独な鞠在を不憫に思いつつ捜索は開始された。
ひょんなことから霊力が強い鞠在のクラスメート要(かなめ)も加わり、三人態勢で美影を追いかけ見つけ出すことに成功する。
やはり美影は、人間界にいた勾玉を持って。
美影は偶然結界の外側人間界で見かけた紗(さ)菜(な)に恋し、彼女に会いたい一心で後先も考えずに勾玉を持ち出したのである。
その勾玉を奪い力を得たい物の怪が、四人が対峙している所に現れ襲撃して来た。
紗菜を護るため物の怪の姿に戻った美影を、化け物と怖がった彼女は彼との関係を断つ。
恋に破れ観念し元の世界に戻る決心をした美影を勾玉に封印し、離宮は自らも鞠在に別れを告げ結界の前に立った。
だがそこには、離宮と共に生きたいと願う鞠在の姿が。
彼もまた鞠在と同じ気持ちだったが、吸血鬼にしてしまう罪悪感に心が揺れたが、彼女の幸せは自分で決めるという言葉に素直になり、二人で物の怪の世界へと向かった。