あらすじ

正月寒波にみまわれた北アルプスの山中で十数人の登山家が雪崩に遭遇し避難小屋に逗留することになった。リーダー格の町医者が不眠対策として毎晩就寝時間にひとりずつ話をすることを提案し、まず提案者の町医者が第一話を話すことになった。  第一話は、島根県にある犬穴神社(いのうじんじゃ)の祭礼の一つ犬穴祭りに由来したもので、中学時代に水泳選手だったころの合宿生活でプールサイドでテキーラ酒をのんだときに白い犬が現れ翻弄される不思議なイタセクスアリスの顛末を語る。  第二話は、学卒のフリーターが心機一転し起死回生の報道カメラマンとして自立するなか、知り合った広告カメラマンの阿修羅像や白い女との出会い、そして悲劇的で不条理な事故死を語る。  第三話は、山岳映画の女流監督が白い氷の上で仕組んだ殺人未遂事件の顛末で、ミディ峰の氷河で山岳救助隊の記録映画を撮影中、一向に事故が起きないことに苛立ち長逗留で経費がかさむのを嫌い、危険標識を操作して氷河クレバス転落事故を自ら画策、遭難者を懸命に救おうと活躍する救助隊員の撮影に成功、嬉々として帰国するときの経緯を語る。  第四話は、遭難者のなかでただ一人骨折という被害を被ったた若い商社マンで、赴任地アルジェリアからの一時帰国を利用して山行を楽しんでいたところ雪崩に遭遇した。幼少時に出奔した父への思慕を払拭しきれないところ、首都アルジェで出会った白い覆いに包まれた男を蒸発した父と確信し、カスバに偏在する父の存在を探し求める顛末を語る。  翌日、天候が回復し、紺碧の空の下、町医者のピッケルに彫りこまれた銀彫りの白い蛇にみちびかれた遭難者一行は下山を決行するが、はたして登山口まで無事下ることができるだろうか…。

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エブリスタ
エブリスタ2018/06/20
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