あらすじ
「あなたは誰にも愛されていません。それでも生まれますか? 生まれませんか?」
その日、クラウドベイビーたちの???回目の15歳の誕生日が終わった。
仮想空間(ゆりかご)で15歳まで育てられたカナンは、コウノトリが迎えに来る日を待っていた。
15歳の誕生日、ようやく迎えに来たコウノトリは、一部のクラウドベイビーたちが80年間も仮想空間に閉じ込められていたと告げる。
すでにカナンの両親は、クラウドベイビーとゆりかごの所有権を放棄したと言うのだ。
そのうえ、仮想空間で何十年も同じ誕生日を過ごしていた。
そして、カナンは誰にも愛されていない現実世界に『生まれる』のか『生まれない』のか選択を迫られる。
赤毛の猫のアバターを使う女性。
生まれることを選んだ坊主頭の少女。
選ばないことを選んだ青髪の少年。
バグに体を蝕まれて死にたい老人。
遊園地に籠城するクラウドベイビーたち。
初めて手に入れた仮想空間での自由な生活で、カナンが出した答えとは。
【表紙画像:Adobe Stock】