あらすじ
親友と一緒に入学した高校で、一学期を待たずに田舎に転校させられた唯織。祖母の介助のためだと理解はしているが、親友には罵詈雑言を浴びせされ両親には気持ちも理解されず心を閉ざしていた。
田舎の学校では言霊を使えるという墳神神社の墳神唯一と、祖母の家で夏休みの期間だけ交流のあった海士野陸が気にかけてくれていた。
墳神は、心を閉ざしこの町に馴染まない唯織が、言霊によって守られず物の怪(天邪鬼)に憑りつかれていることが気になり、何かと気にかけてくれている。
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「そろそろ起きないと、――逢魔が時だよ」
掠れて、耳元に囁くような声。
私の頬を、手の甲でなぞっていく。
明日起きたら、世界は彼を忘れる? 覚えている?
不安定な言霊を操る墳神唯一(ふんがみ ゆいいつ)
天邪鬼な転校生、凛宮唯織(りんみや いおり)
青春真っ最中、海士野陸(あまの りく)
不安定な言霊は頼りないけど、小さな謎ぐらいなら解決してくれる。
問題なのは、明日、彼が消えるのか消えないのか。
明後日にはいるのか。
イラスト/ノーコピライトガール